衣川の歴史 発信へ こども講談、ガイド育成合同開講式【奥州】
奥州衣川青凜会(佐々木常重会長)主催の「こども講談教室」と「こどもガイド育成講座」の合同開講式は24日、奥州市衣川の奥州衣川歴史ふれあい館で行われた。小中学生9人が受講登録し、講談は計8回、ガイドは計6回の日程で世界遺産「平泉の文化遺産」にまつわる歴史などについて学び、講談師や観光ガイドとしての活躍を目指す。
こども講談教室は2017年度に始まり7年目。同会メンバーらの指導の下、9月下旬まで「前九年合戦」や「後三年合戦」「貞任の一首坂」「川西大念仏剣舞誕生」などの演目を稽古し、11月中旬に同館で催されるイベントで披露する。
一方、こどもガイド育成講座は初めての試み。市世界遺産登録候補地ガイドの会メンバーらの指導で、同館での座学のほか、同市衣川の国指定史跡・長者ケ原廃寺跡について現地で学び、10月にも観光ガイドの実践に挑戦する。
合同開講式では、受講する児童生徒が一人ずつ決意を表明。ガイド養成講座を受講する衣川中2年の三浦舞音さん(13)は「来てくれた人にきちんと伝わるように、歴史に触れ合って帰ってもらえるように頑張る」と話した。
教室、講座ともに県共同募金会市共同募金委員会から赤い羽根共同募金による「みんなの募金で福祉事業」の助成を受けて実施する。