室内練習場が着工 関係者ら安全祈願 トヨタ東日本硬式野球部【金ケ崎】
トヨタ自動車東日本(本社宮城県大衡村、石川洋之取締役社長)が、金ケ崎町西根の森山総合公園内に整備する同社硬式野球部の室内練習場の起工式は26日、現地で行われ、関係者が工事の安全を願った。岩手工場を拠点に活動する同部のチーム強化や、地域住民に施設を開放することから競技人口の向上などが期待される。2024年3月末に完成予定。
計画によると、室内練習場は、同社に同町から無償貸与された森山総合公園生涯スポーツセンター東側の駐車場に建設する。敷地面積5277平方メートルで、建物は鉄骨造り平屋建て、床面積2317平メートル。
内部は練習場(40メートル四方)やブルペン(3レーン)、ウエートトレーニング室、トイレ、更衣室などを設ける。練習場は梁(はり)の下までの高さを9メートルに設定するほか、人工芝を敷き、ダートサークルとマウンドは茶色に施したものを使用する予定。
起工式には同社と町、設計・施工業者など関係者約30人が出席。くわ入れなどの神事で、工事の安全と工期通りの完了を祈った。同社の濱口昌史取締役は「野球部には来年からは練習場を活用して金ケ崎町代表として全国大会出場をかなえてほしい。練習場は地域の皆さんの健康増進に活用していただき、施設が町と当社の絆の象徴のような施設として地域に愛されることを願う」、髙橋寛寿町長は「練習場は町民の福祉向上、森山総合公園の付加価値の向上につながるものと期待したい」とあいさつした。
同部は同公園内のしんきん森山スタジアムをメイングラウンドに、旧町立永岡幼稚園の建物などを練習に使用している。部員27人を率いる夏井大吉監督は「練習環境が整うので練習場の建設は本当にうれしい。練習を重ねてチーム全体の強化を図りたい」と話していた。