一関・平泉

陸上で古里盛り上げ 三段跳び選手・千葉さん(千厩出身) 市内小学生対象に教室【一関】

一関運動公園陸上競技場で開かれた陸上教室で子どもたちに指導する千葉さん(中央)
走り幅跳びで日本トップクラスの跳躍を披露した千葉さん

 仙台市の陸上スクール「STARTLINE」でコーチを務めながら、陸上の男子三段跳びで2024年のパリ五輪出場を目指す一関市千厩町清田出身の千葉樹さん(23)=仙台市=による陸上教室が23日、一関市萩荘の一関運動公園陸上競技場で開かれた。千葉さんは練習を通して、走るために大切な体の動かし方を子どもたちに伝えた。

 千葉さんは高校時代に三段跳びに取り組み始め、21年6月の東京五輪選考会を兼ねた第105回日本陸上競技選手権大会では、目標の3位以内には届かなかったものの、10位の成績を残した。

 古里で陸上競技を教える機会を設けたいと千葉さんが個人で主催し、一関市内で初めて開催。市内の小学生40人が参加し、千葉さんが「走る」をテーマに教えた。

 児童は、マーカーで区切った白線の上を右手と左足だけを突いて移動したり、小さなマーカーを手に持って腕を振る練習をしたりと、体を使う感覚を意識しながらの運動にチャレンジ。千葉さんは普段意識せずに手足を動かしていることに触れ、「走ることは難しいことではない」と呼び掛けた。

 最後には千葉さんらコーチも参加し、児童が6~7人のチームに分かれてリレーにも挑戦。

 また、千葉さんが走り幅跳びを披露し、日本トップレベルの陸上選手の実力に児童が目を輝かせていた。

 7月に県の陸上競技大会に出場する千葉絢翔君(11)=萩荘小6年=は「走るこつを教えてもらった。大会では良い成績が残せるように頑張りたい」と意気込んでいた。

 千葉さんは「陸上で古里を盛り上げたいと思い開催した。陸上を教えることで子どもたちが夢を持ち、一関の発展にもつながってくれれば」と話している。

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