沖縄から平和考える 講師招きつどい【奥州】
2023平和のつどい(実行委主催)は24日、奥州市水沢佐倉河の市文化会館展示室で開かれた。元那覇市議で米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に反対する市民団体「オール沖縄会議」の共同代表などを務める高里鈴代さんを講師に迎え、「沖縄から世界の平和を考える」と題した講演に参加者が耳を傾けた。
同つどいは、胆江地区の9条の会や新日本婦人の会、全日本年金者組合などでつくる実行委がほぼ毎年開催。同日は、市を拠点に活動している「三線弾人かりゆし」による演奏に続き、実行委の宍戸春雄代表が「沖縄のことを分かったつもりでいて、分からないことがたくさんある。よく勉強する機会にしよう」とあいさつした。
高里さんは米軍基地周辺の騒音被害や環境汚染、墜落事故、米兵による性的暴行や女性殺害などを報告しながら問題点を探り、「政府の言う『負担軽減』は沖縄政策の単なる枕ことばに過ぎない」と批判。市民団体の活動などに触れて「軍拡を許さない。世界平和のため、現状を変えていきたい」と訴えた。