北上・西和賀

新分野強化に意欲 アベヤス、来月100周年 中小企業コンサル開始 フォーバル・M&Aで事業承継【北上】

100年の伝統を受け継ぎつつ、“第二創業”で中小企業の経営支援へ意欲を示す橋本社長

 北上市本通りのアベヤス(橋本竜博代表取締役社長)は、7月1日に創業100周年を迎える。2022年に企業の合併・買収(M&A)で大手経営コンサルティング会社・フォーバル(東京都)の100%子会社となり、同社が事業を継承。老舗としての社名、業務内容を引き継ぐ一方、新たに中小企業経営の総合コンサルティング業務も開始している。年内には新社屋が完成予定で、“第二創業”のスタートを切る。

 アベヤスは1923(大正12)年7月1日創業。地域の企業や学校、自治体などに文具や事務用品、オフィス家具などを販売し、現在はOA機器や通信機器、ソフトウェアの販売、保守をはじめ消耗品、測量機器や製図機器の販売・保守など幅広く事業を手掛けている。

 地元の老舗として長く親しまれてきたが後継者がおらず、デジタル化の対応もあり県内金融機関の仲介でフォーバルが昨年4月に事業承継。同社執行役員で九州支社長だった橋本氏(52)が社長に就任した。社員の大半を継続雇用し、従来の業務も続けている。現社員は19人。

 フォーバルは情報通信や起業・事業承継、環境、人材・教育など5分野を通じ、デジタルトランスフォーメーション(DX)、グリーントランスフォーメーション(GX)、地方創生などを柱とする。橋本氏は「アベヤスは地元に根付いた老舗で、中小企業向けの顧客を持っているのが強み」と語り、中小企業支援を掲げるフォーバルの理念とも重なるという。

 アベヤスは、フォーバルのノウハウをバックに情報セキュリティーネットワーク構築、中小企業コンサルティングを新たな業務に加えた。フォーバルから経営コンサルタントがアベヤスに出向し、中小企業の経営相談を受ける体制を整え、企業のDX人材育成にも努める。

 社長就任から1年余り。北上には大手企業も進出する中、橋本氏は「中小企業をしっかりサポートする必要を感じた」という。多くの取引先や企業を巡回して「どういう意図で(北上に)来たか説明し、よそ者ではなく応援していただけるようポジティブなM&Aとして発信してきた」と強調し、「100年続いた地域との信頼、信用、絆を基盤に伝統を引き継ぎつつ、今まで手をかけられなかった分野を強化していく」と意欲を語っている。

 元の社屋は解体し、その敷地に新社屋を建設して年内に完成予定。DX、GXを体現し、オフィス家具ルームを兼ねた社屋となる見込み。現在は近くの仮事務所で業務に当たっている。

 橋本 竜博氏(はしもと・たつひろ)1993年フォーバル入社。営業職を務め人事部長、マーケティング推進室長、次世代経営コンサルティング推進室長を経て2016年から九州支社長。22年4月アベヤス社長。フォーバル執行役員も兼務する。兵庫県三木市出身。

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