香り、酸味バランスよく 「五月長根白」出発式 エーデルワイン【花巻】
花巻市大迫町のエーデルワイン（小田嶋善明代表取締役社長）の「五月長根リースリング・リオン 白 ２０２２」の発売出発式は２８日、同社で行われた。今回も爽やかな香りに加え、程よい酸味のあるバランスの取れた味わいに仕上がった。ワインは県内外の主要酒販店やスーパーなどで７月１日から販売される。
「五月長根」は、適期に収穫された品質の高い大迫町産リースリング・リオンを選別して醸造している。アルコール度数は１１・５％。超低温で発酵させることで、爽やかな香りが特徴の人気商品だ。１９８２年にワイナリー裏山を開墾してリースリング・リオンを植栽し、８６年の発売から今回で３８回目となる。
式には社員や生産農家ら約３０人が出席。小田嶋社長は「大迫のブドウ栽培者、関係者、エーデルワインが一つとなって、今年も最高のワインを発売することができた。エーデルワインはこれからも地域に根差し、皆様に愛される製品造りに努めていく」とあいさつ。関係者によるテープカットの後、ワインを積み込んで出発する車両を全員で見送った。
同社によると、２０２２年のブドウ生産は８月に雨、曇りが続いたが、生産者が防除や成育状況の観察をしながら適切な管理を行ったことによって、被害も少なく、平年並みの品質となったという。
藤原欣也取締役工場長は「夏の天候は不安だったが良いブドウが収穫できた。改めてリースリング・リオンが大迫に適した品種だと実感した。これから暑くなってくるので、ワインを冷やして味わってほしい」と話していた。
今季は７５０ミリリットル（税込み２４９７円）を２万本製造。出荷先は県内が約８割となっている。
問い合わせは同社＝０１９８（４８）３０３７＝へ。
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