奥州・金ケ崎

商店街でいす激走 28チーム出場しGP 江刺【奥州】

いす-1GP奥州えさし大会で、事務用いすを使って全力疾走する参加者

 奥州市の岩谷堂商店街連合会(升谷剛会長)が主催する「いす―1GP(グランプリ)奥州えさし大会」(岩手日日新聞社など後援)は1日、同市江刺の中町商店街で開かれた。キャスター付き事務いすに乗って競う人気のレースで、県内外から28チームが参加。本選の2時間耐久レースでは、体力自慢たちが商店街に設けられたコースで何周走れるかを競った。

 大会は2016年に始まり、コロナ禍で中止した20、21年を除き通算6回目。今回は全国で開かれるいすレースの23年シーズンの幕開けとなった。

 地元を中心に東北、関東、近畿などから3人1組の28チームが出場。日本事務いすレース協会(JORA)のルールにのっとり、参加チームが持ち込んだいすに不正がないかをチェックして競技を開始。スタート位置を決める予選の「03レース」を経て、1周約200メートルのコースを周回する本選で競った。

 同日は夏本番を思わせる強い日差しで、コースの路面の照り返しの熱気が選手たちを苦しめた。それでも各チームは詰め掛けた観客の声援を受け、3人が交代しながら力を合わせてレースを繰り広げた。

 本戦で優勝した木津川運輸は昨年に続き2連覇を達成。今回は20代2人、40代1人で編成し、115周、距離にして約28キロを疾走した。梶田久史監督(46)=京都府木津川市=は「出場した3人が一定のペースで周回する安定した走りを見せてくれた」と連覇を喜んだ。

 また、2位は山形県新庄市の「特攻野郎Dチーム」が食い込んだ。全国のいすレースに参戦するほか18年にマレーシアで開かれた世界大会で優勝するなど実力者ぞろいで臨んだが、選手兼監督の亀田幸基さん(52)は「コンディションが万全でなく、5周差で優勝を逃した。レースを楽しめたので結果には満足している」と話した。

 同日は蔵まちモールを会場に恒例の「えさし蔵まち市」(同まち市事業推進委員会主催)も行われ、物産品や目玉商品を販売するテント市、ヒーローショー、子どもたちの獅子踊、今年度年祝連の演舞などがにぎやかに繰り広げられた。

 優勝、準優勝を除く本選の入賞7位までの結果は次の通り。

 (3)シン・テクノワールド関東支店(4)蔵まちCoffee はーでぃ・がーでぃ(5)TEAMくずまっきーミルク(5)風見鶏特攻隊(5)シン・テクノワールド江刺本店

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