アジサイ400株 憩う広場に 東山・吉田さん 20年かけ整備【一関】
一関市東山町長坂字長平の吉田繁美さん(78)は、自宅近くに「あじさい広場」を整備した。20年ほど前、所有する原野に植栽したアジサイは花を楽しめるほどに成長し、今年から憩いの場として開放している。
吉田さんは定年後の楽しみにと所有地に100株ほどのアジサイを植えた。剪定(せんてい)などの手入れを続けるうちに400株ほどに増え、「一人で楽しんでいるよりも地域の皆さんに楽しんでもらおう」と無料開放することにした。
青色が美しいヒメアジサイをはじめ、白くこんもりした形のアナベル、品種改良されたものなども含めさまざまなアジサイが植えられている。両側にアジサイが咲く長さ120メートルほどの通路もある。
吉田さんは10年ほど前から同市舞川の「みちのくあじさい園」でアルバイトをしており、シーズン中は訪れる観光客をカートに乗せて案内し、オフシーズンになるとアジサイの手入れなどの仕事を続けている。
「見せられるようになるまで時間がかかったが、あじさい広場がこの地域を明るくする一つの材料になれば」と話し、「近くには日本一のみちのくあじさい園もあるのでそちらにも足を運んでほしい」と“本家”のPRにも努めている。
今年のアジサイは例年より開花が早めだが、20日ごろまでは見頃という。あじさい広場は長平公民館から500メートルほど北の同町長坂字長平と田河津字黒森の境付近。場所などの問い合わせは吉田さん=090(6854)1438=まで。