収量、品質に最高評価 全国豆類経営改善共励会 都鳥(胆沢)大臣賞輝く【奥州】
第51回全国豆類経営改善共励会(JA全中など主催)の大豆集団の部で、奥州市胆沢の農事組合法人都鳥(千田弘代表理事組合長)が最高賞の農林水産大臣賞に輝いた。JA岩手ふるさと管内で大豆集団の部での大臣賞受賞は初めて。千田組合長と千田栄悦理事(大豆生産管理部長)が4日、同市胆沢の同JA本店に後藤元夫経営管理委員会長を表敬訪問し、喜びを報告した。
同共励会は1972年から年1回開かれ、豆類の生産・経営において先進的で他の模範となる農家や生産集団を表彰し、成果を広く紹介している。
都鳥では水稲と大豆をブロックローテーションで栽培し、収量向上を実現している。
総面積約240ヘクタールの圃場(ほじょう)を三つの区画に分け、転作を実施する区画を1年ごとにローテーションで変えながら大豆を栽培。2022年度の作付面積は約70ヘクタール。10アール当たりの収量は220キロで、県平均の121キロを大きく上回った。
共励会では安定した収量や上位等級比率の高さ、確かな基本技術などが評価された。22年度に同市胆沢南都田国分に整備した乾燥施設を活用し、品質向上にも努めている。
都鳥は15年3月設立、組合員約180人。千田組合長は「受賞は、組合を築き上げてきた前組合長はじめ組合員の皆さんの力があってこそ。受賞したことで、今後への責任も感じる」と話した。
後藤会長も「受賞は他の生産者の励みになる」とたたえ、地域への波及効果に期待した。