花巻

化学反応に興味津々 児童がお菓子作りで実験 桜台小【花巻】

化学反応を利用したお菓子作りに挑戦する桜台小の6年生

 花巻市下幅の市立桜台小学校(横手勝美校長、児童558人)で4日、お茶の水女子大サイエンス&エデュケーション研究所による理科教室が開かれた。児童たちが化学反応を利用したお菓子作りなどに挑戦しながら、実験の楽しさを体感した。

 同研究所は東日本大震災復興支援などを目的に2013年から県内の小中学校で理科教室を開いている。同研究所非常勤講師の露久保美夏さんが同校を訪れ、6年生約90人を対象に理科実験を行った。

 児童たちはキサンタンガム、重曹、砂糖、クエン酸、ムラサキイモの粉、水を混ぜ合わせたお菓子作りに挑戦した。露久保さんの指導の下、順番に原料を入れてかき混ぜると、化学反応が起こり、粘りのある不思議なお菓子が完成。児童は味見をしたり、延ばしたりしながら科学の面白さを肌で感じていた。

 露久保さんは酸性、アルカリ性などについて触れながら「重曹とクエン酸が混ざることによって泡が発生する。とろみのあるキサンタンガムの力で泡が消えにくくなる」と原理を分かりやすく解説した。

 この他、タブレット端末を使って小型の海洋生物の観察も行った。成田姫星さんは「最初はうまくお菓子ができるか不安だったけれど、おいしくできた。化学反応でお菓子が作れるなんて初めて知った。もっといろいろな実験をしてみたい」と目を輝かせていた。

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