北上観光走ってPR 車体に魅力プリント 岩手興産と岩手雪運
自動車車検整備業の岩手興産(北上市相去町)と倉庫・運送業岩手雪運(花巻市石神町)は5日、北上市の観光PRプリントトラックをお披露目した。観光資源を映し出した車体を通じ、首都圏などに北上の四季折々の魅力をアピールしていく。
岩手興産は2022年に創立50周年を迎え、23年3月には北上工業団地からオフィスアルカディア・北上へ自動車整備工場を移転。これを機に地域貢献として、観光PRトラックを発案した。
4年ほど前から車体のボディプリント事業も始めており、グループ社である岩手雪運の大型冷凍車(13トン、車体12メートル)に横9・3メートル、高さ2・2メートルにわたりペイント。「“うきうき”“わくわく”するまち北上」のフレーズと共に、春は満開の展勝地桜並木、夏の北上・みちのく芸能まつり、秋は紅葉のみちのく民俗村、冬は夏油高原スキー場の観光写真を鮮やかに映し出した。
同市相去町の岩手興産自動車整備工場で開かれたお披露目会で、同社の髙橋嘉信代表取締役は「トラックを媒体に、北上市をPRできないかと思った。北上の発展の一助になれるよう今後も頑張りたい」と強調した。
岩手雪運の髙橋伸光代表取締役社長も「北上から出た方々の目に留まり、帰ってみようと思ってくれれば。従業員の安全運行の機運を高める一助にもなると思う」と語った。
及川義明副市長は「四季折々さまざまな媒体で観光宣伝しているが、今回のような宣伝活動は本当に有効。北上の観光客増加につながるものと期待している」と感謝した。
プリントされた車両は10日ごろから埼玉県、茨城県に向け運行する。