前沢高1学級減へ 志願者数不足で 来年度県立学校編制案【奥州】
県教委は5日、2024年度県立学校編制案を公表した。志願者数が大幅に不足し、1学級定員(40人)を上回る欠員が生じている前沢高について、現行の2学級から1学級減とする。10月の教育委員会議で正式決定する見通し。
同日の県議会文教常任委員会で示された。
県教委によると、前沢高(普通・定員80人)の入学志願者は、22年度入試で27人、23年度入試では34人と2年連続で1学級定員以上の人数が不足。入学者数は21年度39人、22年度27人、23年度33人となり、3年連続で1学級定員を上回る欠員が発生した。
奥州市前沢地域から同校への入学者は、毎年十数人程度で推移。胆江ブロックの中学校卒業者数の推移を考慮しても、今後も志願者数の大幅な増加は見込めないことから、1学級減とする。
これにより、24年度全日制県立高の募集定員は、前年度比40人減の8680人となる見通し。
このほか、国が推進する「普通教育を主とする学科」の弾力化(普通科改革)に基づき、大槌高の普通科を地域探究科とし、特色ある探究的な学びに応じた学科に改編する。
また、新たな県立高校再編計画後期計画に基づき、福岡工、一戸の両高校を「北桜高校」として統合。工業・機械システム(1学級)、同・電気情報システム(1学級)、総合(3学級)を設ける。