大谷の勇姿くっきり 田んぼアートが見頃 奥州・水沢
奥州市水沢佐倉河字北田地内の田んぼアートが見頃を迎えた。同市水沢出身の米大リーガー・エンゼルスの大谷翔平選手(花巻東高出)の勇姿がくっきりと浮かび上がっている。
地元農家らによる跡呂井田んぼアート実行委員会(今野一栄委員長)が主催。2019年まで田んぼアートを行っていた旧組織が解散したため、ノウハウなどを受け継いだ同実行委が4年ぶりに復活させた。
10アールの水田を使用し、6月4日に地域住民ら70人が参加して古代米と「ひとめぼれ」など5種類の苗を植えた。
田んぼアートのデザインは、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表の14年ぶり世界一に貢献し、最優秀選手賞(MVP)に輝いた大谷選手の投球する姿。力強く投げる表情や侍ジャパンの縦じまのユニホームなどが表現された。
東水沢中学校北側にあるアート会場には、連日多くの人が訪れており、田んぼに隣接する物見やぐらに登って眺め、スケールの大きさを実感している。
同市前沢への帰省中に立ち寄ったという千葉県松戸市の今野浜子さん(69)は「初めて見たけど迫力があって素晴らしい。大谷選手の活躍が毎日のように報道されてとてもうれしい。故郷の誇り」と楽しそうに見入っていた。
今野委員長(64)は「見頃は7月いっぱい。大谷選手の連日の活躍も後押しして、毎日のように人が訪れている。これからもたくさんの人に見てもらいたいので、田んぼややぐらの周りの草刈りをして景観を整えたい」と話している。