花巻

子ども食堂 飲んで応援 売り上げ一部活動団体へ 花巻RC、自販機設置

花巻市役所前に設置された子ども食堂応援自動販売機を囲む吉田会長(左)と上田市長

 県内の子ども食堂などの活動に売り上げの一部が寄付される自動販売機が10日、花巻市城内の市役所本庁舎新館前に設置された。子ども食堂の持続的な支援が目的。関係者は取り組みの輪が広がり、子ども食堂に関心が高まることを願う。

 「子ども食堂応援プロジェクト」として、同市で子ども食堂を運営する花巻ロータリークラブ(RC、吉田和洋会長)が始めた。会員企業の大手飲料メーカーとメンテナンス会社の協力で設置された自動販売機で商品を購入すると、電気代や仕入れ代などを除いた売り上げの8%ほどが、県内で子ども食堂やフードパントリー(食材の無料配布)などに取り組む団体に分配される仕組み。

 同RCによると、ひとり親世帯の増加やコロナ禍、物価高により子ども食堂は全国的に増加している。食材など活動費の多くは個人や団体の寄付で賄われるが、物資や資金、スタッフの不足によって継続的な活動ができないケースも出ており、プロジェクトを通じて子ども食堂の活動を下支えしたいと考えた。

 10日、現地で同RCや市など関係者約40人が出席して設置第1号機の除幕式が行われた。吉田会長は「寄付に比べ手軽に支援できる。飲んで応援、買って応援ということで全ての市民に協力してほしい。自販機の設置を通じて支援の輪が広がり、地域に希望を生み出す活動をしている団体の支えになれば」と語った。

 上田東一市長は「市民や市職員が自販機を利用することで子どもたちに必要な食品がさらに配布されるよう応援したい」と述べた。

 子ども食堂応援自販機は市役所をはじめ、同市の富士大体育館、JAいわて花巻の直売所「母ちゃんハウスだぁすこ」など県内20カ所への設置を見込む。

地域の記事をもっと読む

花巻
2025年5月3日付
花巻
2025年5月3日付
花巻
2025年5月3日付
花巻
2025年5月3日付