一関・平泉

沿線観光誘客へ 地ビールフェス絡め 来月モニターツアー JR大船渡線【一関】

 JR大船渡線(一ノ関―気仙沼)沿線への観光誘客を目指す一関市は、2023年度も大船渡線観光活用推進事業を実施する。第1弾として「全国地ビールフェスティバルin一関」(8月18~20日、一関文化センター前広場)に合わせ、大船渡線を利用するモニターツアーを企画。1泊2日の日程で、同フェスを満喫してもらうほか、宮城県気仙沼市の観光地などを訪れる内容で、ツアーを通じて大船渡線沿線の魅力をアピールする。

 大船渡線は、JR東日本が利用者が少なく採算が合わないとして存廃も含めた見直しについて沿線自治体などと協議を進めたい意向を示すローカル鉄道の一つ。今月7日には22年度利用状況が公表され、1キロ当たりの1日平均利用人数を表す平均通過人員は、一ノ関―気仙沼間が572人で前年度から4・9%増と伸びを示している。

 気仙沼駅を除く13駅を抱える一関市は、22年度に大船渡線の観光活用推進事業を実施。22年10月に「海と山の季節を味わう野外レストラン」、今年2月に「ひなまつりの千厩探訪ツアー」、3月には「卒業トレイン」を企画した。

 市は23年度も事業を継続することとし、地ビールフェスに合わせて8月19、20日の日程でモニターツアーを実施する。

 初日は午前11時半ごろに一ノ関駅に集合。フェス会場で自由に飲食した後、午後2時すぎ発の臨時列車で気仙沼市に移動して街歩きなどを楽しんでもらい、同市内に宿泊。2日目は魚市場を見学するほか、東日本大震災遺構・伝承館や海の市、気仙沼大島大橋などを訪れた後、大船渡線で午後5時半すぎに一ノ関駅に戻る予定。

 旅行代金は一関市から補助があり、一ノ関駅発着は1万9800円(通常3万2810円)、東京駅発着は4万7350円(同5万7000円)。参加特典として地ビールが1杯無料となる。募集人員は40人で、申し込みはインターネットの専用フォーム=掲載のQRコード=で受け付ける。

 市は10月にも大船渡線を利用したツアーを予定している。問い合わせは市観光物産課=0191(21)8413=へ。

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