野菜や工芸 魅力満載 マルシェ常設 江釣子交流センター内【北上】
北上市の江釣子地区自治振興協議会は、同市上江釣子の江釣子地区交流センターのホールで、常設の「えづりん産直マルシェ」を開設した。地区住民が生産した野菜やコーヒー、山野草などを格安で販売。住民同士の交流の場としても親しまれている。
地区の農畜産物や工芸品などを付加価値を高めて効果的に発信し、住民の地域愛を醸成しようと「江釣子ブランド化推進事業」の一環で6月から開設。希望する地区住民にスペースを提供している。
マルシェにはハクサイやキュウリ、ナスなど採れたての野菜をはじめガレージコーヒー、山野草などが並ぶ。このほか住民が手掛けた手芸品など、最大で8者が出品している。
八重樫一彦さん(70)=上江釣子=は趣味で育てているギボウシ、オモト、ネジバナなど多様な山野草を出品し、今後も季節に応じて入れ替えるという。「あくまで趣味だが皆さんに見てもらい、楽しんでほしい。興味のある方に格安でお譲りし、大事に育ててもらえれば」と笑顔で語る。
購入していく人は地区住民に限らず、土日などにイベントがあればよく売れるという。
運営はあくまで出品者主体だが、同協議会も管理運営面で協力している。髙橋弘事務局長は「近所でお裾分けするような感覚で、来場者からも評判がいい。低価格で安心して購入し、生産者も食べたり見てもらえたりする喜びを感じている。この場で互いにコミュニケーションを取り、住民の交流の場になっている」と、相乗効果を語る。
今後も長く続けていく予定で、出店者が増えればスペース拡充も検討していくという。