しぶき浴び宵宮渡御 平泉水かけ神輿開幕
平泉水かけ神輿(みこし)(平泉総社神輿会主催)は15日夕、平泉町の観自在王院跡で開幕し、会場内に設けた仮宮での神事に続き本みこしの宵宮渡御が行われた。16日の本渡御では新型コロナウイルス感染拡大の影響で参加を見合わせていた中学生の中みこし、小学生の子どもみこしが4年ぶりに参加し、3基のみこしが沿道から清めの水を浴びて町内を豪快に練り歩く。
26回目の開催となる期間中の無事故を祈願する神事には、担ぎ手となる同神輿会や、東京都江東区深川の富岡八幡宮神輿連合会をはじめとする関係者ら約150人が参列。代表して同神輿会の千葉庄悦会長や青木幸保町長ら5人が3基のみこしに玉串をささげた。
宵宮渡御では、奥州平泉山王太鼓同志会メンバー7人が息の合ったばちさばきで「平泉水掛けばやし」を演奏する中、毛越寺を出発した本みこしが清めの水を浴びて会場入りし、宮入りを終えた。
宵宮と同時開催のひらいずみ夜祭りでは、雨のため幼児みこしを取りやめたものの、ステージ上でフラダンスやよさこいソーラン、ふるさと踊りなどを披露。平泉商工会よ市にも飲食店などが軒を連ねた。
16日は午前9時から開会式と神事に続き、10時に3基のみこしが観自在王院跡を出発。毛越寺から町中心部を経て午後1時20分に中尊寺金色堂を参拝し、約4キロの行程を経て3時に観自在王院跡で宮入りの予定。