奥州・金ケ崎
関谷さん（江刺）に感謝状 検案業務へ長年貢献 東北管区警察局長【奥州】
長年にわたり警察嘱託医として警察業務に協力した医療法人社団龍彦会関谷医院院長の関谷敏彦さん（６８）＝奥州市江刺大通り＝が東北管区警察局長感謝状を受賞した。
関谷さんは２００７年から死体検案業務に積極的に協力。１１年４月から江刺署の警察嘱託医を務め、１８年４月からは同署と水沢署を統合した奥州署の警察嘱託医として従事している。これまでの身元不明の死体検案数は５００体に上る。
伝達式は６日に奥州署で行われ、大越剛署長が関谷さんに感謝状を手渡し、長年にわたる労をねぎらった。
関谷さんは「亡くなられた理由はさまざまだと思うが、成仏できるよう最期のお手伝いをしたいと心掛けてきた。これからもお役に立てられるよう努力したい」と喜びを語った。
１１年３月の東日本大震災発生直後には大船渡市で死体検案に携わり、「寒い中で行われた検視の中、警察官が上着を貸してくれた。震災では多くの警察官が大変苦労したので、心温まる行動は身に染みた。今でも頭にはっきりと残っている」と振り返った。
