北上・西和賀

鬼剣舞 力強く 全国舞台前に発表会 北上翔南高

全国高文祭に向け、迫力のある演舞を繰り広げる北上翔南高校鬼剣舞部員

 県立北上翔南高校鬼剣舞部の発表会は17日、北上市文化交流センターさくらホールで開かれた。鹿児島県奄美市で31日に開かれる全国高校総合文化祭(高文祭)郷土芸能部門への出演を控え、周囲への感謝の気持ちを込め力強い演舞を披露。大舞台に向け心を一つに躍動し、来場者を魅了した。

 同部は2022年10月の県高文祭同部門で5年連続最優秀賞を受賞し、今回の全国高文祭出場権を獲得。発表会は壮行会の意味合いもあり1~3年生部員62人が出演し、父母や市民ら約600人が来場した。

 部員は太鼓や笛、かねに合わせ「一番庭」で華やかにオープニングを飾り、エネルギッシュに「三番庭の狂い」を披露。1年生も2班に分かれ「刀剣舞の狂い」で、入部以来積んできた練習の成果を発揮した。

 ゲスト出演した大船渡東高太鼓部が若さあふれる太鼓演奏を響かせ、岩崎鬼剣舞スポーツ少年団の団員も元気いっぱいに演舞。8月に北海道で開かれる全国高校総体(インターハイ)に出場する北上翔南高新体操部も華麗な演技を見せた。

 最後に、鬼剣舞部が全国高文祭で予定している「一番庭ほか組踊り」を発表。アクロバティックなカニムクリに膳舞なども組み合わせ、威勢のいい掛け声と共に一体感のある完成度の高い演舞を見せ、来場者から大きな拍手が送られた。

 鑑賞した菊池正友さん(71)=北上市下江釣子=は「年々上手になり、大変素晴らしい演舞だった。奄美でぜひ優勝し、(米大リーグの)大谷(翔平)選手のように世界に羽ばたいてほしい」とエールを送っていた。

 加藤楓花部長(3年)は「緊張したが一つ一つの拍手が温かく、いい会場の雰囲気の中で踊ることができた」と満足そう。全国高文祭では、上位2団体に与えられる国立劇場(8月26、27日・東京都)の出場権獲得を目標としており「まだまだ直す点はある。シビアにギリギリまで磨き、最高の演舞をしたい」と意気込んだ。

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