岩手県内大雨 土砂災害警戒
梅雨前線の影響で県内は19日、内陸を中心に大雨が続いた。盛岡地方気象台によると、降り始めの18日午前0時から19日午後4時までの降水量は西和賀町湯田で約147ミリ、雫石町葛根田で108ミリ、盛岡で102ミリ、奥州市米里で92ミリなどとなった。
県のまとめでは、一関市厳美町の真湯ゲート付近の国道342号が倒木で一時全面通行止めとなった。花巻市で大迫町内川目地区の413世帯1224人に高齢者等避難、北上市で18日から4地区に避難指示が出されたが、解除された。北上市では市道3カ所で冠水や倒木があり、口内町地内では2カ所で土砂崩れがあったが復旧した。西和賀町の高齢者等避難は継続中で、町内2カ所に避難所が設けられている。
JR盛岡支社によると、秋田新幹線盛岡―秋田間は20日始発から運転を再開する見通し。東北電力ネットワークによると、一関市と紫波町では計約160戸が一時停電した。
県内は20日も大気が不安定な状態で所により激しい雨も予想され、気象台は土砂災害などに警戒するよう呼び掛けている。