新たな校史 幕開け祝う 花泉小で落成式 6校統合【一関】
学校統合で4月に開校した一関市立花泉小学校(門田徹校長、児童490人)の開校・落成式は22日、同市花泉町の同校で行われた。児童や教職員、地元住民ら約360人が出席し、新校舎建設など一連の工事完了と、旧小学校の教育目標を継承した新たな学校史のスタートを祝った。
花泉小は、花泉地域内の旧6小学校が統合して誕生。校舎、屋内運動場のほか、プールや外構工事など、計画していた工事が全て終了したことから同日の式典となった。
佐藤善仁市長は「児童の皆さんが夢と希望を持って楽しい学校生活が送れるよう、小学校の思い出がいつまでも心に残るよう、多くの願いを込めて建てられた校舎だ。たくさんのことを学び、遊び、楽しい生活を過ごしてほしい」と式辞を述べた。
教育委員会告辞では市教委の小菅正晴教育長が統合までの経過に触れた上で「皆さんが花泉小の歴史で初めての児童となり、新たな歴史をつくっていく先駆けとなる。学習に運動に一生懸命励み、大きく、たくましく成長してほしいと願う」と語った。
門田校長は「統合校のキャッチフレーズにもあるようにコミュニティーとしての拠点機能も期待されている。地域との協力関係を築きながら子どもたちが健やかに成長し、地域社会に貢献できるような人づくりを行いたい」と決意を述べた。
児童代表としてあいさつした遠藤心陽さん(6年)は「1期生として学校の礎をつくっていこうと、きょうまで一つ一つの取り組みを大事にしてきた。旧小学校の良いところを出し合い、そこから新しいルールを考えている。少しずつではあるが自分たちの学校づくりが出来ていることがうれしい」と喜びを語った。
式典後は、開校・落成記念事業実行委員会から花泉地域統合小学校づくり推進委員会関係者、学校備品の寄付者、地元木材協力者、用地協力者、工事関係者への感謝状贈呈も行われた。