一関・平泉

「形残る物で恩返し」 五輪メダル獲得へ決意 スノボ岩渕選手トークショー・千厩【一関】

一関市千厩町小梨地区で開かれたトークショーで笑顔を見せる岩渕選手(右)

 一関市東山町出身で2022年北京冬季五輪スノーボード女子日本代表の岩渕麗楽選手(21)=一関学院高―法政大、バートン=を招いたトークショーは22日、同市千厩町の小梨市民センターで開かれ、岩渕選手が北京五輪の成果や課題、最近の練習、私生活などについて語った。

 小梨体育協会が主催、小梨自治振興協議会が共催し、地域住民約80人が来場。フリーアナウンサー河合純子さんとの対談形式で進められ、岩渕選手がスノーボードとの出合いや子どもの頃の思い出、スノーボードの技術や競技に向かう心理、初出場でビッグエア4位の成績を挙げた平昌五輪とビッグエア4位、スロープスタイル5位と2種目で入賞を果たした北京五輪の成果や課題、趣味やペット、好物など幅広く語った。

 北京五輪のビッグエア決勝で左手のけがを押して挑戦した女子史上初の大技「トリプルアンダーフリップ」については、「転んだので駄目だと思ったが、いろんなライダーが駆け寄って来て声を掛けてくれ、認めてくれたので頑張ってやったことが報われた。あのチャレンジを意義あるものにしたのは、ライダーとか皆さんのおかげ。一生覚えていると思う」と振り返った。

 大舞台で惜しくも転倒した超大技は、22年4月にスイスで開催されたイベントで成功。「絶対やると思ってやったら一発でできた。立ててうれしかったが、『今かー』というのが正直な気持ちだった」と率直な思いを語り、「五輪の感覚があったからできたというのはあったと思う。今後も常にスノーボードシーンの先駆けでありたい」と挑戦を続ける姿勢を示した。

 現在は「9月からシーズンが始まるが、オフシーズンに基盤をつくらないといけないのでしっかり練習している」とし、「まだ自分の夢はかなっていない。メダルを取れていないことがすごく心に残っている。その目標を達成しないままで競技人生は終われない。形に残る物で日ごろ応援していただいている皆さんに恩返ししたい」と決意を新たにした。

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