北上・西和賀

稲瀬・樺山まつり 芸能演舞にぎわい運ぶ【北上】

地元の伝統芸能も披露された樺山まつり。力強く舞う門岡念仏剣舞のメンバー

 第30回樺山まつり(実行委主催)は23日、北上市稲瀬町の樺山歴史の広場で開かれた。農産物販売や吹奏楽演奏、地元芸能団体の演舞、陸前高田市出身の歌手・千昌夫さんの特別ステージで節目に花を添えた。

 同まつりは国指定史跡の樺山遺跡など稲瀬の魅力発信を目的に、1994年から開催。今回、4年ぶりにコロナ禍前の規模に戻した。

 午前に東桜小学校児童や住民によるリレーハーフマラソンを行い、午後からは地元農産物や焼き鳥、団子などが売り出され、ひっつみが振る舞われた。特に今月上旬、フジドリームエアラインズ(FDA)でいわて花巻空港から空輸し名古屋空港付近のスーパーで売り出した特産のトウモロコシが大人気。町自治協議会産業委員長の高橋清久さん(70)は「販売開始前から待つ人や10本まとめて買う人もいた。名古屋での(報道の)反響もあり、稲瀬町外の方々がかなり買ってくれた」と成果を語った。

 ステージイベントは専大北上高校吹奏楽部の華やかな演奏やダンスパフォーマンスでオープニングを飾り、地元の門岡念仏剣舞、上台ふれあい太鼓が躍動感のある力強い演舞、演奏を披露。同太鼓の小沢清代表は「皆さんの拍手で気持ちよく打てた」と満足そうだった。

 地元、県内の歌手に続き千さんが登場。往年のヒット曲を声高らかに歌い、会場を大いに盛り上げた。

 実行委員長を務めた町自治協議会の亀甲直美会長は「町外からも多く来ていただき、コロナ前のにぎやかな頃に戻ってきた。今後は若い方々にも実行委員に入ってもらい、新しい力を取り入れていきたい」と意欲を示す。恒例の夢灯(あか)りの実施は見送ったが「制作したので、新たに披露する機会を設けたい」と話していた。

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