奥州・金ケ崎

ピザ焼きキャンプ満喫 旧校舎利活用向け催し 江刺・伊手【奥州】

窯でピザ焼きに挑戦する児童(右)

 奥州市江刺の旧伊手小学校舎の利活用を実践する手始めとして、初のイベント「おいでよ伊手! サマーキャンプ」(伊手振興会、伊手農村農業活性化協議会主催)が、22、23日の1泊2日の日程で催された。旧校舎と隣接する伊手地区センターを会場に、市内の児童20人が参加。窯でピザを焼いたり、花火やキャンプファイアを楽しんだりし、旧校舎の修繕にも励んだ。

 市内の小学4~6年生に参加を募って開催。22日の昼はピザ作りに挑戦し、児童が自分で包丁を入れたズッキーニやタマネギ、ソーセージなどをピザ生地にトッピングし、窯で香ばしく焼き上げた。

 岩谷堂小4年の米爽佑君(9)は「自分で焼くのは楽しい。焼き過ぎないように注意した。上手にできた」とうれしそうだった。

 夜はカレーを作り、野外に設営された水風呂で汗を流した後、キャンプファイアなどを楽しみ、大型テントで就寝。23日は旧校舎の木製テラスの補修に励んだ。また、初日には大人向けに旧校舎見学会と利活用ワークショップも同時開催された。

 旧伊手小は3月末をもって閉校。老朽化などに伴う伊手地区センターの移転先として旧校舎1階と旧体育館を有効活用するとともに、旧校舎2階についても地域コミュニティー維持などのために利活用しようと、同振興会と農村型地域運営組織(農村RMO)である同協議会が、市と連携して検討を進めている。

 初のサマーキャンプについて同振興会の境田洋春事務局長(68)は「旧校舎の利活用の第一歩。手探りだが、旧校舎を使いながら子どもたちに地域の魅力を伝えることで定住促進などにつなげたい。来年度以降も継続したい」と話している。

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