お薦め本 手書きで紹介 商高生のポップ展 水沢図書館【奥州】
奥州市水沢佐倉河の市立水沢図書館は、中高生向けに開設しているヤングアダルト(YA)コーナーで「これ読んで! 水商図書委員会の手書きPOP展」を開いている。県立水沢商業高校図書委員会の生徒らが、お薦めの本17タイトルをPOP広告(店頭販促広告)のような手書きのカードで紹介。利用者が選びやすいように陳列して貸し出している。31日まで。
同館の地域連携の取り組みの一つで、同委員会とタッグを組むのは3回目。YAコーナーの中から同委員会の生徒がピックアップした本を表紙が見えるように卓上に並べ、簡潔明瞭な推薦文にイラストを添えたカードを正面に飾り付けた。
このうち内田和俊さん著「10代の『めんどい』が楽になる本」(KADOKAWA)のカードには「理想の自分に変われる方法をマンガをまじえて解説!!」の推薦文と、何かを思案するような女子生徒のイラストが描かれた。
また、島袋コウさん著「しくじりから学ぶ13歳からのスマホルール」(旬報社)では、カードをスマートフォンに見立てて、その画面に「ネット上にある危険を具体的な事例を取り上げながら教えてくれる本」などと推薦文を書いている。
同館の藤原薫上席主任司書は「同世代が薦める本だけに、中高生に興味を持ってYAコーナーを利用してもらえそうだ。水沢商高の皆さんに感謝している。気になった本があったなら、夏休みを利用して、ぜひ読んでほしい」と呼び掛けている。