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救助や避難、連携確認 県総合防災訓練 岩手山周辺4市町

訓練で土砂災害に巻き込まれた住民を救助する際の手順などを確認する消防隊員=滝沢第二中

 2023年度県総合防災訓練は最終日の29日、滝沢、盛岡、八幡平、雫石の4市町で、岩手山の噴火を想定した実動訓練が行われた。94機関・団体から約5600人が参加し、人命救助や避難所運営などの訓練を通じて連携を確認した。実動訓練は初日の28日、「25日午後0時50分ごろに岩手山が噴火、周辺の4市町に降灰が継続」との想定で行われた図上訓練に続くもので、大雨で土砂災害発生の可能性が高まり、「4市町に避難指示が出された」との想定で75の訓練が実施された。

 このうち滝沢市立滝沢第二中学校では、救助や避難所運営などの訓練を実施。自衛隊や消防などが土砂災害に巻き込まれた住民を救助する手順や連携を確認したほか、地元の自主防災会が避難住民への炊き出しなどを行った。

 参加した同校2年の澤田利壱さん(13)は「災害が起こった時にどう対応するかを学んだ。災害時にすぐ対応できるようにしたい」と話した。

 終了後、統監の達増拓也知事は「噴火と大雨で複合的な対応が迫られる実践的な訓練ができた。住民が積極的に参加し、火山防災の重要性を共有できた」と述べた。

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