青森ねぶた祭開幕 4年ぶり通常開催
東北三大祭りの一つ「青森ねぶた祭」が2日夜、青森市で開幕した。新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが見直されたことを受け4年ぶりの通常開催。太鼓と笛、かねのおはやしが響く中、大型ねぶたが通ると沿道から歓声が上がった。
新型コロナの影響で2年連続で中止となり、昨年は自由参加の「ハネト」と呼ばれる踊り手を事前登録制にして参加者を制限していた。
開催は7日まで。期間中に大型ねぶた23台が出陣予定で、初日は鎌倉幕府を攻め滅ぼした新田義貞の龍神伝説や不動明王などを題材にした15台がお目見え。そろいの衣装をまとったハネトは「ラッセラー」と掛け声を上げながら笑顔で飛び跳ねた。
神戸市から妻と訪れた田中智宏さん(46)は初めて祭を見たといい、「こんなに迫力があるとは思っていなかった」と驚いていた。息子2人とハネトで参加するという青森市の男性会社員(40)は「やっとねぶたが戻ってきた。4年間の鬱憤(うっぷん)を晴らすように跳びたい」と語った。【時事】