故郷の入り口 旅への出口 一ノ関駅「ドア」お目見え
JR一ノ関駅にドアのオブジェが展示されている。SNS(インターネット交流サイト)で映えるスポットとして注目を集めて地域の活性化につなげる取り組みで、駅利用客などの関心を引いている。7日まで。
ドアのオブジェは3色あり、ピンクは「夢」、黄色は「希望」、青は「元気」という意味が込められている。駅内こ線橋に一直線になるように並べられており、自由に開け閉めできる。
IT関連サービス業「ホットウェブ」(一関市千厩町)の代表取締役で市観光協会理事も務める菅原利和さんが展示を発案し、オーダー家具・店舗什器製造「森のくまさん」(同市川崎町)がドアを製作。同協会を通じて同駅と連携した。
祖母、いとこと盛岡行きの新幹線に乗る途中だった水野里緒菜さん(8)=市立花泉小学校3年=は「どうやって作ったのか気になる」と興味津々の様子で何度もドアをくぐっていた。
JR東日本盛岡支社一ノ関統括センターの太田義則副所長は「一関に帰って来た人には『お帰りなさい』、これから出掛けていく人には『行ってらっしゃい』と声を掛けたくなるような夢のある取り組み。観光の一環でPRすることで駅のにぎわいや地域の活性化につながる」と話していた。