北上の夏 華やかに幕開け みちのく芸能まつり
第62回北上・みちのく芸能まつり(運営委員会主催)は4日、北上市内で開幕した。初日は夕方から和太鼓演奏や市民パレードなどが行われ、華やかに街中を彩った。6日までの3日間、県内外から105の民俗芸能団体が出演し、「熱い夏」を繰り広げる。
新型コロナウイルスの影響で中止、縮小が続いていたが、今回は2019年以来の通常開催。初日は夕方から駅前大通りおまつり広場で、各太鼓団体が迫力ある和太鼓演奏を披露しオープニングを飾った。
続いてきたかみキャンペーンレディの浅沼里実さんを先頭に22団体、約1200人が市民パレードを展開。浴衣や独自のコスチューム姿で「小鳥崎さんさ踊り」「北上おでんせ」を踊り、祭りのムードは最高潮に達した。
審査で最優秀賞には一般の部が花巻農協、学生の部は北上北中学校、優秀賞には専大北上福祉教育専門学校とJR北上グループが選ばれた。北上北中の藤本聖磨さん(3年)は「うれしい。みんなでにぎやかに楽しく踊ることができた」、吉田あやかさん(同)は「コロナで祭りができなかったが、こうした盛り上がりを味わえて最高」と笑顔をはじけさせた。
実行委市民パレード部会の小舘良史部会長は「4年ぶりにフル開催でき、みんな一生懸命で最高の踊りだった」と話した。最後に鬼剣舞育成団体の子供たちが鬼剣舞群舞を披露。かわいらしくも頼もしい演舞で、来場者を引き付けた。
5日は、正午から市文化交流センターさくらホールで風流踊(ふりゅうおどり)大図鑑、午後1時から各会場で芸能公演を予定。夕方からは駅前大通りでみこし披露、神楽や鹿踊(ししおどり)、鬼剣舞の大群舞などが行われる。