花巻

花巻東 初戦突破 宇部鴻城に4―1 全国高校野球選手権大会

宇部鴻城に勝ち、応援席に駆け出す花巻東ナイン=8日、甲子園

 第105回全国高校野球選手権記念大会第3日は8日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で1回戦が行われ、本県代表の花巻東(4年ぶり11度目出場)は第1試合で山口県代表の宇部鴻城(4年ぶり3度目出場)を4―1で下し、初戦を突破した。花巻東にとっての甲子園勝利は2018年春以来で、夏は15年以来8年ぶりの1勝となった。【面に関連】

 花巻東は岩手大会決勝で17奪三振で完封した右腕小松龍一(2年)、宇部鴻城は右横手投げのエース淺田真樹(3年)が先発。花巻東打線は序盤は淺田の強気に内角を攻める投球を打ちあぐねたが、四回に2番熊谷陸(3年)の内野安打と敵失で無死二塁とすると、高校通算140本塁打のプロ注目スラッガー3番佐々木麟太郎(3年)の左前適時打で先制した。さらに1死二、三塁と好機を広げると、6番廣内駿汰(3年)の中前2点適時打で3点をリードした。五回にも先頭の9番小林然(3年)の右前打を足掛かりに2死一、二塁とし、4番北條慎治(3年)の右中間適時二塁打で追加点を挙げた。

 先発した小松は、序盤から力強い直球と切れ味鋭い変化球が低めに決まって三振の山を築いた。四回までは一人の走者も許さず、六回までに10奪三振と相手を圧倒。七回以降も粘りの投球を続け、九回に無死一、二塁としたところで降板。継投した葛西陸(2年)、中屋敷祐介(3年)が1点でしのいで逃げ切った。

 佐々木麟は一回に左前打を放って甲子園初安打を記録すると、その後も安打を重ね、申告敬遠を含め3打数3安打1打点1四球と全打席で出塁した。

 佐々木洋監督は「久しぶりに校歌を歌えてうれしく思う。反対方向にしっかり打てたのが大きかった。九回厳しいところを抑えられたことで良くなってくると思う」、佐々木麟も「勝ちにこだわってやっていたので初戦を勝ち切れて良かった。ここからさらに気を引き締めて流れに乗っていきたい」と語っていた。

 花巻東の次戦は大会第8日(13日)の2回戦第3試合で、クラーク記念国際(北北海道)と対戦する。

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