賢治検定 来月初開催 記念館展示内容、出題範囲に 先着80人受検者募集 花巻観光協会
花巻観光協会(佐々木博会長)は、9月30日に花巻市内で宮沢賢治に関する知識の深さを認定する検定「宮沢賢治検定」を実施する。没後90年を迎える宮沢賢治について再認識し、花巻を訪ねるきっかけにしてもらおうと初めて企画。先着80人で、今月18日まで受検者を募集している。
宮沢賢治は現在の同市に生まれた。詩人、童話作家、教師、科学者、宗教家など多彩な顔を持ち、地域の農業指導にも力を尽くしたが、1933年9月21日に37歳の若さでこの世を去った。生涯で多くの短歌や詩、童話などを残し、国内外を問わず多くの人に親しまれている。
検定は、こうした多彩な活動をした賢治に関する知識を問う内容。科学、芸術、宇宙、宗教、農の五つの分野などで賢治の世界を紹介する「宮沢賢治記念館」(同市矢沢)の展示内容が出題範囲で、宮沢賢治記念会と同記念館学芸員の協力で問題を作成する。
受検方法は、9月30日に同市葛の市交流会館で行う現地受検のみ。午前11時から制限時間50分で選択式問題と記入式問題の計50問を出題し、100点満点で80点以上を合格とする。
特典として受検者には受検記念缶バッジ、合格者には合格証と同協会オリジナルの合格記念ピンバッジが贈られる。合格発表は10月6日午前10時、同協会ホームページ(HP)に合格者受検番号を掲載する。
検定料は500円(当日徴収)で、年齢や性別、住所などを問わず誰でも受検できる。同協会HPから申込書をダウンロードし、ファクスまたはメールで申し込む。
同協会の小田島英樹さんは「賢治さんをさらに好きになる検定にしたい。ぜひ多くの人に受けてもらい、再認識するきっかけにしてほしい」と話している。
問い合わせは、同協会=0198(29)4522=へ。