一関・平泉

水浴び 気持ちいい【一関】

磐井川に入り、飼い主の小岩さんにバケツで水を掛けてもらうタカラホワイト

 暦の上では秋を迎えたものの、一関地方は連日の真夏日に加えてここ数日は熱帯夜と厳しい残暑が続いている。熱中症への注意や対策は人間はもとより動物にも必要で、10日には一関市内中心部を流れる磐井川を芦毛(あしげ)の馬が飼い主と訪れ、水浴びを楽しんだ。

 水浴びを行ったのは、同市狐禅寺で造園業を営む小岩明美さん(81)とタカラホワイト(雄10歳)。タカラホワイトは2017年から小岩さん宅で飼育され、5月には平泉町の「春の藤原まつり源義経公東下り行列」で義経役の俳優を乗せる大役を果たしている。

 体高約180センチ、体重は1150キロ以上もある大型のペルシュロン系統の品種だが、この暑さで夏バテ気味のため体重が50キロほど減少。厩舎(きゅうしゃ)内に2台の扇風機を設置し、頻繁に水を掛けるなどの対策を続ける中、今回久しぶりに川で水浴びをさせることを決めた。

 下之橋そばに止めたトラックを降りて川の中へと入ったタカラホワイトは、慣れない環境に戸惑っていたが、小岩さんにバケツで水を掛けてもらうと口元を緩ませ、前足で水しぶきを上げるなどリラックスした様子。小岩さんは「コロナ禍前は祭りなどで年間20件は出演依頼があったが、今年は藤原まつりを含めてまだ3件。秋には市内の催しに参加を予定しているので、暑さに負けず体調を万全にしていきたい」と語った。

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