岩泉で床上・床下浸水 県内 沿岸北部中心に大雨
大気の状態が非常に不安定となった県内は14日、局地的に大雨に見舞われた。県によると、岩泉町内で住宅4棟に床上・床下浸水が確認されるなど、沿岸北部を中心に被害が相次いだ。
盛岡地方気象台によると、岩泉町小本では12日午前0時から14日午前5時までの降水量が628ミリと記録的な大雨となった。
県の14日午後3時20分現在のまとめによると、三陸沿岸道田老北インターチェンジ(IC)―普代IC間内で断続的に通行止めの措置が取られたほか、岩泉町袰野赤鹿地内の国道455号、田野畑村大芦―岩泉町小本間の国道45号が一時通行止めとなるなど、冠水や土砂崩れなどで道路網に被害が出た。三陸鉄道はリアス線田野畑―久慈間で運転を見合わせた。普代、野田、宮古、山田、田野畑の各市町村では一時停電が発生した。JR盛岡支社によると、釜石線では上下2本が運休、2本に遅れが生じ約560人に影響した。
宮古市は201世帯498人を対象に一時避難指示を出した。
15日にかけて大気の不安定な状態は続く見込みで、同気象台は土砂災害や低い土地の浸水などに注意するよう呼び掛けている。
日本航空(JAL)とフジドリームエアラインズ(FDA)は、台風7号の影響により、15日のいわて花巻空港発着便の一部の欠航を決めた。JALは大阪(伊丹)線の全便、FDAは名古屋線と神戸線の全便が欠航になる。