英霊の鎮魂 冥福祈る 岩手護国神社 恒久平和願う 終戦の日 県内各地【岩手】
78回目の終戦の日を迎えた15日、県内各地でも戦争犠牲者を追悼し、恒久平和を願う行事が催された。盛岡市内では赤紙(召集令状)を複製したチラシ配布などの街頭活動が行われたほか、遺族らが戦没者の冥福を祈り、平和への誓いを新たにした。
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盛岡市八幡町の岩手護国神社では、戦没者追悼平和祈願祭が営まれ、遺族らが大戦で犠牲となった英霊の鎮魂と冥福を祈った。
遺族をはじめ、県選出国会議員、県議ら約300人が参列。政府主催の全国戦没者追悼式の中継放送に続き、正午の時報に合わせて黙とうをささげた。
英霊にこたえる会県本部の内藤隆会長が「み霊に感謝し、末永く後世に平和を語り継ぐ」と祭文を読み上げた後、参列者は拝殿前で戦没者の名前を記した木札を火にくべ、犠牲者を思って手を合わせた。
父親が爆撃を受けて亡くなった同市の80代女性は「ロシアのウクライナ侵攻があり、死者が出ているのがとても悲しい。なぜ、戦争が繰り返されてしまうのか。平和な世の中になってほしい」と願っていた。
同神社には、本県関係の戦没者約3万5700柱が祭られている。