ガラスで表現 賢治世界 大下さん、門馬さん2人展 一関・東山
一関市東山町松川の石と賢治のミュージアム(菅原淳館長)で、徳島県出身のガラス工芸品作家大下邦弘さんと福島県出身の門馬寛子さんによる作品展「ふたりの硝子(ガラス)作家が創る宮沢賢治の世界」が開かれている。賢治の作品や賢治が追い求めた世界を表現した展示作品が来館者を魅了している。27日まで。
作品展は市の地域おこし事業(元気な地域づくり事業)の一環。大下さんは2011年から同ミュージアムで作品展を開いており、10回目となる今回は妻の門馬さんと2人展を開催。ミュージアム内の鉱物展示室に大下さんの「銀河」「羅須地人協会」「貝の火」「虹の研究」、門馬さんの「あめゆじゅ」「玉髄の八雲」など約20点の作品を並べた。
このうち、「銀河」と題した作品は、太い筒のような形のガラスと照明を使い銀河のような世界を表現。「虹の研究」はエメラルドやトパーズなどの宝石を虹色に配置し、幻想的な光で浮かび上がらせている。琥珀(こはく)色の玉を持つ白い手が印象的な「貝の火」は、大下さんが自分の左手の型を取って制作したものだという。
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