県内外

紅ロマン18万円で落札 盛岡でリンゴ初競り JA江刺

江刺りんご「紅ロマン」を18万円で落札した松紀の小原支店長(中央)(JA江刺提供)

 「江刺りんご」ブランドで知られるJA江刺管内の2023年産極わせ品種「紅ロマン」の初競りは19日、盛岡市の盛岡中央卸売市場で行われた。最高ランク「秀」1ケース(10キロ入り、32玉)が18万円で落札され、本県のリンゴ販売のスタートを飾った。

 紅ロマンは真っ赤な色づきと酸味、甘味のバランスが取れた品種で、10年から出荷。今年産は春先の低温被害に見舞われ、出荷量が昨年より減少する見込みだが、暑さで甘さは例年以上という。1万1000ケースの出荷を目標に掲げる。

 同日の入荷数量は前年の初競りより5ケース少ない100ケース。平均単価(1キロ当たり)は前年とほぼ同額の748円となった。

 過去最高値が付いた19年の20万円に次ぐ2番目の18万円で落札したのは、前年と同じく青果仲卸の松紀(秋田市)。同社盛岡支店の小原映支店長は「異常気象で栽培環境が厳しい中、お互いに頑張ろうという気持ちを込めて落札した。この時期に鮮やかに色づくリンゴは少ない。岩手の出荷のトップを飾る紅ロマンを消費者の皆さんに届けていきたい」と語った。

地域の記事をもっと読む

県内外
2025年5月1日付
県内外
2025年5月1日付
県内外
2025年5月1日付
県内外
2025年5月1日付