花巻

雑穀順調に生育 全国有数産地・花巻 収穫始まる

大型機械を使って始まったイナキビの刈り取り作業

 全国有数の雑穀産地の花巻市で、2023年産イナキビの刈り取りが始まった。市内雑穀収穫の皮切りで、生産者らが天候や収穫時期を見極めながら作業を開始した。

 同市外台地内の圃場では20日、外台営農組合(伊藤善和組合長、組合員80人)の作業員が、汎用コンバインで軽快なエンジン音を響かせながら収穫を開始。

 2日間かけて約5ヘクタールのイナキビを刈り取る計画で、同組合副組合長で雑穀部門責任者の菊池清さん(66)は「今年は気温も高く日照もあり、順調に生育した。台風の被害もなく、収量、品質ともに期待できる」と作業に汗を流した。

 JAいわて花巻によると、雑穀の収穫は8月中下旬のイナキビに始まり、半もち性ヒエ、ヒエ、タカキビ、アワ、アマランサス、雑穀栽培面積の4割を占めるハトムギなどと11月上旬まで続く。

 収穫された雑穀は、同市大迫町にある同JAの施設で乾燥・調製後、JAグリーンサービス花巻プロ農夢花巻事業本部に出荷。精白して雑穀商品の原料として使用される。

 イナキビは市内雑穀収穫の先駆け。米に混ぜて炊くと黄色みを帯びた鮮やかなご飯になる。巻き寿司や団子など色を生かす料理で食卓が華やかになるという。

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