ラグビー楽しさ発信 放課後教室参加者募る 個人の成長サポート【北上】
北上市ラグビーフットボール協会(千田美智仁会長)は、小学校高学年と中学生の男女を対象とする放課後ラグビー教室を市内で開いている。ラグビーの楽しさを知ってもらい、競技人口の増加や地域の“ラグビー熱”の高まりにつなげるのが狙いで、参加者を募集している。
県協会の地域活性化プロジェクトとして盛岡、宮古を含む3地区で行われ、北上教室は7月にスタート。日本協会公認S級コーチの小原崇志さんをはじめ、市協会やクラブチーム「ブレイズラガー」のメンバー、黒沢尻北、黒沢尻工の両高校の部員らが指導する。
現在は北上、奥州の両市から小学5年生~中学3年生10人が参加。ラグビースクール経験者や、中学校では別の部活動に取り組んでいる生徒などさまざまだ。
チームをつくって大会出場を目指すものではなく、練習は個人の成長をサポートするメニューが中心。第2回の1日は、相撲を取り入れたフィジカルトレーニングやハンドリング技術を高めるゲーム、キャッチ&パス、腰のタグを奪う鬼ごっこなどに取り組んだ。
キックの練習では、コーチ陣が楕円(だえん)球の特性を踏まえて▽ボールを真っすぐ落として蹴る▽足に力を入れてつま先を伸ばす▽相手に向かってキックする―などと説明。竹内大悟君(水沢小学校6年)は「キックが良くなりボールが高く上がった。パスを受けるときに声を出すことも大事だと教わった」と吸収していた。
北上教室は10月3日まで毎週火曜日の午後6時30分~8時に上野中学校グラウンドで開かれ、参加費は保険料込みで3000円。8月いっぱい参加者を募集しており、初心者や女子選手も歓迎する。
同教室事務局の高橋信之さんは「タックルなどはなく初めての人でも魅力に触れられる。北上はラグビーへの関心が高く、部員数を増やして高校ラグビーを盛り上げたい。参加者は個人のレベルアップを今後に生かしてほしい」と願う。
活動に関する問い合わせは高橋さん=090(9530)7842=へ。