奥州・金ケ崎

古里の生徒を応援 会計残金で物品購入 解散した在京いさわ会【奥州】

芳賀生徒会長(左)に目録を手渡す亀井さん

 7月に解散した関東在住の奥州市胆沢出身者でつくる「在京いさわ会」の関係者は22日、同市立胆沢中学校(工藤尚久校長、生徒350人)の生徒のために役立ててほしいと80万円相当の物品を寄贈した。

 贈呈式は同校校長室で行われ、最後の会長を務めた亀井敬さん(78)=胆沢若柳字箸塚出身、さいたま市在住=が訪問。小野寺隆夫副市長や工藤校長らが見守る中、亀井さんが生徒会長の芳賀惟舞紀さん(3年)に目録を手渡した。

 物品購入は同会の会計残金を充て、同校の希望により生徒を応援する幕や旗、合唱活動で使用するCDなどの機材、除雪機が後日贈られる。

 同会は1988年に関東在住の旧胆沢町出身者が集まって発足。毎年度の総会や首長を迎えた情報交流会などを開催して親睦を図ってきた。会員の高齢化や会員数減少、コロナ禍で集まりにくい状況などが重なり、2022年に解散を協議する場を数回設けたところ、会員62人の総意で決定。23年7月23日に最後の総会を開いて正式に解散した。

 亀井さんは「会が発足して35年間、古里の方々に大変お世話になった。残金が少なくなる前に胆沢の人たちに役立ててもらおうと話し合った結果、胆沢中への寄贈を決めた。生徒のために使ってほしい」と語り、工藤校長は「大変貴重な物を頂き、心から感謝したい。大切に使わせていただきます」と感謝した。

地域の記事をもっと読む

奥州・金ケ崎
2025年5月3日付
奥州・金ケ崎
2025年5月3日付
奥州・金ケ崎
2025年5月3日付
奥州・金ケ崎
2025年5月3日付