猛暑で豊作 収穫ピーク きょうから感謝祭企画 大東・芦農園「菜の花こーん」【一関】
一関市大東町渋民の芦農園(芦謙二代表)が「菜の花こーん」のブランドで栽培するトウモロコシは、このところの猛暑の影響などで生育が著しく早まり、従業員が収穫や出荷に追われている。台風や大雨の被害は毎年のようにあるが、ここまで生育が早まることはなかったという。同農園は想定以上の“豊作”を生かし、消費者に感謝を込めようと25日から3日間、菜の花こーんを割引価格で販売するキャンペーンを展開する。
菜の花こーんは菜種かす入り特別自家製堆肥で栽培しており、最高糖度20度以上というメロンを上回るほどの甘さが特徴。同町渋民地内の面積約4・5ヘクタールの畑で約15万本を栽培する。
今年は7月からの高温のほか、日照りの後の降雨で一気に生育が進んだことなどから、収穫が例年よりも20日ほど早いという。通常収穫期は9月末ごろまでだが、今年は同10日ごろで終了する見込み。その分作業が集中し今月上旬からピークが続いている状態だ。
現在は10人ほどの従業員が収穫や選別・調整、出荷の作業に当たっており、1日約3000本のトウモロコシを刈り取っている。
同農園は想定以上の収量が続いている菜の花こーんをより多くの消費者に味わってもらおうと、25日から27日まで同市の道の駅かわさき、道の駅むろね、街なか産直新鮮館おおまち、産直ふるさと大東、平泉町の道の駅平泉の5カ所で1割以上の割引価格で販売する「菜の花こーんお客様感謝祭」を開催。直営ECサイトで同様にポイントを追加するセールも実施中だ。
芦代表は「これほど収穫期が縮まることはなかったが、みんなで力を合わせて乗り切り、経験を今後につなげたい」と前向きに受け止め、「今年のトウモロコシは実の太りが良く、好天続きだったので糖度も十分。この機会に多くのお客さんに食べてもらい、菜の花こーんを知ってもらうきっかけになれば」と話す。
問い合わせは同農園=0191(75)4049=か、芦代表=090(2970)3290=へ。