合唱30年、聴衆魅了 風のハーモニーが定演【花巻】
花巻市の混声合唱団「風のハーモニー」(赤井英雄代表)の第10回定期演奏会は27日、同市若葉町の市文化会館で開かれた。団員による息の合ったコーラスで来場者した多くの聴衆を魅了した。
1993年に発足し、今年で結成30周年を迎えた合唱団。小野紘輝さん(81)=同市高木=が指揮、合唱指導を行い、現在は30~80代の団員17人が毎週火曜日午後7時30分から矢沢振興センターで活動している。
定期演奏会は3部構成で、1部は「季節を歌う」をテーマに混声合唱組曲「心の四季」より「風が」、組曲「海の詩」より「海はなかった」など3曲を演演。引き続き、ウクライナ民謡でロシアの詩人の詩が基になっている「ぐみの木」、古里の平和を思って作られた「アムール河の波」など3曲を平和への祈りを込めてしみじみと歌い上げた。3部では人気アニメの主題歌「アンパンマンのマーチ」、永六輔作詞の「ともだち」など披露し、約150人の聴衆に元気を届けた。
赤井代表(80)は「合唱を楽しみたいと集った仲間たち。みんなが楽しく歌うことができる合唱曲に今後も取り組んでいきたい」と話していた。
この日は定期演奏会に先立ち小野さんのテノール独唱会も開かれ、「あざみの歌」「オーソレミオ」など8曲を披露した。