TMさくら野始動 店舗、来春までに再編 北上都心開発事業承継
北上市本通りのさくら野百貨店北上店は、市などが出資する第三セクター・北上都心開発(八重樫守民社長)が事業承継し1日、「TMさくら野」として始動した。10月から来春にかけて店舗内を再編。オフィスゾーンを拡張しつつ、魅力的な商業ゾーンにリニューアルする。
全国的な百貨店を取り巻く状況が厳しさを増し、新型コロナウイルスの影響長期化、電気料金高騰も追い打ちをかける中、青森県内の3店舗と北上店を運営していたさくら野百貨店(本社青森市)は3月、「青森県内の経営に集中し、北上店は地元に委ねたい」と、北上都心開発に賃貸借契約の中途解約を申し入れた。北上店は北上都心開発が運営するツインモールプラザの核テナントでもあり、北上都心開発は4月の取締役会で了承した。
さくら野百貨店は8月14日、北上店を分社化し新会社「いわて北上リテールマネジメント」を設立。同31日に新会社の全株式を北上都心開発が取得、子会社化し社長には八重樫社長が就任した。北上店の従業員約40人は新会社に転籍。新会社とさくら野百貨店はライセンス契約を結び、「さくら野」の名称はこれまで通り使用。恒例のお中元、お歳暮、物産展などのイベントも引き続き催される。
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