収量、効率向上期待 花巻で栽培開始 新品種アワ岩手糯11号
全国有数の雑穀産地の花巻市で2023年度、県が主導し育成した雑穀・モチアワの新品種「アワ岩手糯(もち)11号」の栽培が始まった。多収で倒れにくく、作業効率の向上、収量増が見込める品種。7日には同市大迫町亀ケ森の展示圃(ほ)で、市農業振興対策本部米穀振興部会主催の現地検討会が開かれ、作付け拡大に向け関係者が意見交換した。
アワ岩手糯11号は県農業研究センター県北農業研究所と日本雑穀協会が育成した品種。現行のモチアワ品種「ゆいこがね」に比べ、茎の長さが30センチ近く短いため倒れにくく多肥栽培で多収化が期待でき、23年度に県奨励品種に登録された。
また子実の黄色が鮮やかで、実需者から加工適性についても高い評価を得ており、雑穀需要が高まる中、生産量向上への大きな期待を担っている。
現地検討会は、同町の高橋真也さん所有5アールの圃場で開かれ、生産や流通・加工、農業関係機関・団体などから14人が参加。新品種の特性と花巻地域での栽培方法や機械による栽培体系について同農業研究所作物研究室の福田拓斗専門研究員が説明し、耕種概要や機械化栽培体系について中部農業改良普及センターの根子善照主任農業普及員が紹介した。
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