一関・平泉

波及効果13億円超 一関 高評価、再開催要望も TGCteen

経済波及効果が約13億2000万円に上ったTGCteenICHINOSEKI2023=5月27日、一関市総合体育館

 一関市は、5月に東京ガールズコレクション(TGC)実行委員会が初開催した「TGCteen ICHINOSEKI 2023」などの経済波及効果をまとめた。屋内イベントと屋外イベントに、メディア発信に伴うパブリシティ効果を広告料金に換算した場合の広告換算額を加えた経済波及効果は約13億2000万円に上った。来場者アンケートでは、イベントに好意的な意見が多く、再開催を望む声が多数寄せられた。

 TGCは、国内最大級のファッションイベントとして人気があり、2019年からは10代向けのTGCteenも開かれている。東北・北海道でのTGCteenの開催は初めてで、市内に工場があるオートバイ用ヘルメット製造・販売のSHOEIから寄付された企業版ふるさと納税1億円を活用して開かれた。

 総体感人数は延べ56万600人を記録。屋内イベント来場者数は約3600人、屋内イベント視聴者数は約54万6000人、屋外イベント来場者数は約1万1000人に上った。

 県産業連関表に基づく経済波及効果約13億2000万円のうち、屋内イベントが約6000万円、屋外イベントが約1億円、広告換算額が約11億6000万円だった。

 アンケートは、開催当日の屋内イベント来場者200人、屋外イベント来場者100人を対象に実施した。男女の比率は女性が8~9割、男性が1~2割で、屋内、屋外とも10代、20代が8~9割を占めた。居住地は屋内の4割と屋外の6割が市内で、県外は屋内が2割、屋外が1割だった。24年度も開催された場合については屋内、屋外の8~9割が「参加する」と答えた。

 開催結果について推進委員長の佐藤善仁市長は「総じて高評価だったと受け止めている」と述べた。来年度以降の開催については「財源の話が一つあるし、仮にやるとしても予算を伴うものであり、議会での承認手続きも出てくる」とし、時期を見て判断する考えを示している。

地域の記事をもっと読む

一関・平泉
2025年5月10日付
一関・平泉
2025年5月10日付
一関・平泉
2025年5月10日付
一関・平泉
2025年5月10日付