素朴さ魅力の花巻人形 南昌荘で200点展示 盛岡
盛岡市清水町の市保護庭園・南昌荘で、「伊藤博夫・泉山恵一 花巻人形コレクション展」(いずみ工芸主催)が開かれている。収集家の故・伊藤博夫さん、泉山恵一さん(77)=同市=が集めた約200点を展示。人や動物をかたどった花巻人形の素朴で豊かな表情の作品の数々が、来場者に花巻人形の魅力を伝えている。10日まで。
展示しているのは、江戸後期から昭和初期にかけて制作された花巻人形で、40~50年にわたって故伊藤さんが収集した120点と泉山さんが集めた約80点。りんとしたたたずまいの武将や内裏びな、柔和な表情をした七福神、ネコやイヌ、カメ、タイなどの動物の人形が並ぶ。中には酔ってちょうちんを持って家に帰る様子が表現された滑稽なしぐさと表情をした物もある。
花巻人形は仙台の「堤人形」、米沢の「相良人形」と共に、東北三大土人形の一つとされる。主に足軽などの下級武士が制作した堤人形と違い、一般庶民が作った素朴さや親しみやすさが特徴という。
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