深みある色彩の絵本原画 駒形神社で谷口智則展 奥州
絵本作家谷口智則さんのデビュー20周年を記念した全国巡回展「谷口智則展―絵本の世界」(ギャルリーオー主催)は、奥州市水沢中上野町の駒形神社龍昇殿で開かれている。代表作「100にんのサンタクロース」の原画など、深みのある色彩で愛らしいキャラクターを描いた65点を展示。入場無料。24日まで。
この巡回展は、古くから地域の人たちが集う“コミュニティー”の一端を担っている全国各地の寺社を会場に開催。駒形神社は本県唯一の会場で、同神社奉遷120周年記念事業を兼ねた開催となった。
主催するギャルリーオーは大津市を拠点に展覧会を企画運営。加藤晶子代表取締役は「絵本の原画はもちろん、絵本に登場するキャラクターを描いた作品や立体オブジェなどが並び、貴重な機会になっている」と来場を呼び掛けている。
展示中の原画は「100にんのサンタクロース」16点と「まじょのルマニオさん」6点、「アマガエルのうた」6点で、いずれも非売品。他の作品は、オブジェを含めて展示販売している。
18日には谷口さんが来場して公開制作に励み、熱心なファンらが詰め掛け、黙々と絵筆を運ぶ様子を固唾をのんで見守った。
開場時間は午前9時から午後5時まで。