北上・西和賀

高卒予定57人が挑む 採用試験を実施 キオクシア岩手【北上】

キオクシア岩手の採用試験で面接に臨む高校生(手前)

 2024年春の高校卒業予定者の就職試験が始まる中、半導体大手・キオクシア岩手(北上市北工業団地、柴山耕一郎社長)は20日、同市大通りのブランニュー北上で来春高卒予定者の採用試験を実施した。

 57人が受験。県別の内訳は、県内が54人で、県外は秋田2人、青森1人。生徒たちは緊張した面持ちで筆記試験と適性検査、面接に臨んだ。

 県立水沢工業高校3年の男子生徒は「高い技術力で日々新しい情報を保存、処理する製品を製造しているキオクシアに引かれて受験した。面接官の方が緊張をほぐしてくれて、自分の思っていることを言うことができた」と手応えを語った。

 同社は初年度の19年度、222人の高卒者を採用し、23年度は142人で現在、建設中の第2製造棟稼働を見据えて4年ぶりに100人を超えた。ただ、世界的な半導体需要減退もあり第2製造棟の稼働は24年以降にずれ込む見通しで、来春の高卒採用数は発足以来、最少となる見込み。

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