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地域活性化貢献へ期待 あす、改装オープン 陸前高田キャンプ場

23日にリニューアルオープンする陸前高田オートキャンプ場

 東日本大震災後からの営業休止を経て、県が進めていた陸前高田市にある県立陸前高田オートキャンプ場のリニューアル工事が完了し、23日オープンする。テントの大型化やニーズの多様化などに対応して施設を再整備。大手アウトドアメーカー・スノーピーク(新潟県三条市)が指定管理者として施設の運営に当たり、アドベンチャーツーリズムの拠点として地域活性化への貢献が期待される。

 前身のキャンプ場「モビリア」は、大震災後に仮設住宅168戸が建てられ、営業を休止。2020年度にすべての入居者が退去したことを受け営業再開に向け準備。民間のノウハウを生かすため設計と施工を一括して民間企業グループに発注し、老朽化した施設の改修を進めていた。

 新たなキャンプ場の通称は「スノーピーク陸前高田キャンプフィールド」。場所は同市小友町地内で敷地面積は以前と同規模の22・4ヘクタール。キャンプフィールドは、オートサイトをはじめ区画のないフリーサイト、大人数で楽しめるグループサイト、愛犬と楽しめるドッグランサイトを含む計145サイトを用意。このほか、バスやトイレ、ベッドの付いたモバイルハウス3棟とキャビン10棟。センターハウス1棟、サニタリーハウス4棟などを備える。

 テントの大型化やぜいたくなアウトドア体験ができるグランピング、犬の同伴を可能とするなどキャンプへの多様なニーズに対応。初心者や子供連れでも手軽にキャンプが楽しめるよう手ぶらでのプランも用意する。敷地内には温水使用可能な炊事棟や暖房・温水洗浄便座付きトイレ、シャワールーム、洗濯機を完備。キャンプギアとアパレルを取りそろえる直営店も開設する。地元特産品の販売箇所を設けるなど地域経済への波及効果も期待される。

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