磐井に根差した聖徳太子信仰 せんまや街角資料館企画展 個人所蔵の像など公開【一関】
一関市千厩町のせんまや街角資料館で企画展「磐井の聖徳太子信仰 磐井郡東山を中心に」が開かれている。同市東部3地域の個人宅などで大切に受け継がれてきた聖徳太子像が一般公開され、来場者の関心を誘っている。11月26日まで。
今年度第2弾となる企画展で、これまで紹介してきた近代前の一関地方における金採掘や製鉄を掘り下げ、両産業に関連深い地域に多く残されている聖徳太子像に着目した。
聖徳太子は政治や仏教興隆を含む文化への歴史的貢献が大きく、死後に信仰対象となった。「諸芸諸職の祖」とされ全国各地の多様な人々が祭り、他の信仰と習合した例もある。本県でも地域色が見られ、室根、藤沢、千厩から借り受け展示している太子像11点は、主に一族の氏神としてや、地域のお堂に祭られていたとみられる。
地元で彫られたらしい素朴な物もあれば、彩色の跡や繊細な造形から地域外で作られたとみられる物もある。祭事に使った供え物の鉢など関連品も展示している。
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