小児がん患者を支援 本県LC、会員に呼び掛け アップルスタンド募金【北上】
本県をエリアとするライオンズクラブ(LC)332―B地区(髙橋寛ガバナー)は、小児がんの子どもたちの支援へ「アップルスタンド募金活動」を展開している。LC会員で理解を深めながら、今後各奉仕団体や県民にも支援の輪を広げていく。
募金活動は、がんと闘う米国の少女がレモネードを販売し、同様に苦しむ子どものために役立てようと活動を始めたことに由来する。本県では特産のリンゴジュースに置き換えて活動。6月には約20万円を岩手医大附属病院に贈った。
小児がんは治療に多額の費用がかかるが、同地区の募金活動は「まだまだ周知不足」といい、LC会員に理解を深めてもらおうと、21日に北上市文化交流センターさくらホールで行われた県内各LCの役員らを対象としたセミナーで活動。同地区SCP・FWT(スペシャルティクラブ・家族及び女性チーム)担当者の呼び掛けに約50人が快く善意を寄せ、北上産リンゴジュースなどが贈られた。
小児がんは輸血も必要で、毛髪が抜けるため同地区ではヘアドネーション、献血にも力を入れ、患者や家族に寄り添う姿勢を示している。セミナーで同チームの梅木忍コーディネーターは県内各LCに協力を求め、髙橋ガバナーも「岩手でもまずは会員が知識を深め、一体的に小児がん支援に取り組む。他の奉仕団体や県民にもお願いし、広げていきたい」と意欲を示した。